元「字書きを目指していた人A」のボヤッキー

近頃「字書きさん」がブームになってきているなぁと思います。
これは、文章力が欲しいということなのか、芥川賞の影響なのかはわかりませんが…何となく世間の「文字」に対する認識が強くなってきたような気がします。
 
そこで。
元「字書きを目指していた人A」より、どうでもいいアドバイス的な何かを書き連ねようと思います。
 
長いので、計略「続きを読む戦法」!
 
 
 
「これで文章力UP【大】が発動するぞ!講座(?)」
まず、文章を書き始める前にテーマを決めます。テーマというのはタイトルでも構いません。例えばレポートなら「○○についての考察・感想」など、具体的なものを書きます。
 
(例)黒キャラより茶キャラにときめくようになった理由(え)

↑神威の出現によって、新たに「婿」の座が作られた。
 
次に、挙げた具体的なものについていくつかのイメージや感想を「箇条書き」にします。テーマを決めたからと、いきなり文章を書きだそうとすると、ほぼ確実に撃沈します。
大切なのは、とにかく思いつく限りバーンッ!と書く。具体的な動詞・形容詞があると、後で文章化しやすいです。
また、文章を「ですます」にするか「である」にするかは事前に決めておかないと、まとまりがなく説得力に欠けた文章になってしまいます。(私もよく注意されていました;)
 
(例)・茶キャラの土臭さが不器用っぽくていい感じ
  ・黒キャラに魅力がなくなったわけじゃない!
  ・茶キャラは癒しであり、可愛がりたい対象だ(ちょ;)
  ・背景にはガチムチの影響が?
 
そして、文章を構成するために必要な必殺技「マーズ・ツ・ギーニソシテ・サイゴーニ」を使います。
これは文章の始めに「まず・次に・そして・最後に」を付けるという技です。小学生の私はこれで「文章の流れがわかりやすい」という評価をもらいました。(小学生っていうところは気にしちゃダメ!)
あと、間違えても「まず最初に」という始め方はいけません。これは「言葉を言った」「店の店員」と同じで、同じ意味のことを二回言っていることになります。まずならまず、最初になら最初にを使うのが、素敵な文章に繋がっていきます。(だといいな…。)
「まず・次に・そして・最後に」を書いて、箇条書きにした一文を繋げます。ピッタリなものを選びましょう。
 
(例)まず、黒キャラに魅力がなくなったわけではない。
  次に、茶キャラの土臭さが魅力になっているのではないか。
  そして、その背景にはガチムチの影響があると思われる。
  最後に、茶キャラは癒しであり、可愛がりたい対象であるということが分かった。
 
…酷い例文ですがそこは気にしないでください;;;
このように簡潔にまとめると「最終的に何が言いたいのか」が明確になります。文章を書くのが苦手であったり、おっくうであったりする理由の大半が「書いているうちに内容が飛躍しすぎたり脱線してしまったりして、結果まとまらなくなり…やりなおし(はぁ)」となってしまうからです。(友人談)
なので、最初から「最後はこうしてまとめる!」を決めておくといいです。
 
ですが、この四種類の接続詞だけではどうしても内容が薄っぺらくなってしまいます。物語で言えば起承転結しかないのと同じ状態です。
そこで!役立つ接続詞達の出番!

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【しかし・けれども】…以前に挙げた文章とは逆のことを言うことに使う技。
 (例)茶キャラが好きだ。しかし黒キャラが嫌いになったわけではない。
【なので・だから】…以前に挙げた文章を汲んで、さらに展開していく技。
 (例)茶キャラが好きになった。なので黒キャラよりも魅力が高いと感じるようになった。
【また・および】…物事を並列する技。私はこれに大人なイメージを持っている。
 (例)ガチムチおよび焦げキャラは、茶キャラにはよくあるパターンで、これが好みに大きく影響を与えているに違いない。
【ところで】…話を一気に変える大技。大技なので、あまり乱用しすぎると読む人に煙たがられる。
 (例)ここまでは茶キャラの良さについて語ってきた。ところで、どうして黒キャラよりも茶キャラに魅力が出たのか。

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…他にも色々あるので「接続詞」で調べてみてください。
これを使って、さっきの例文に肉付けをしていきます。
 
(例)まず、黒キャラに魅力がなくなったわけではない。
  「では、なぜ茶キャラにときめくようになったのか。」
  「一番には茶キャラの落ち着いているイメージが大きく影響していると思われる。」
  次に、茶キャラの土臭さが魅力になっているのではないか。
  「どこか垢抜けない雰囲気のある茶キャラは、ふるさとを思わせるような安心感がある。」
  そして、その背景にはガチムチの影響があると思われる。
  「茶キャラに多い土木関係の人物にはガチムチが多く、笑顔と汗が爽やかな場合が多い。」
  「これが茶キャラの魅力へと繋がっているのである。」
  最後に、茶キャラは癒しであり、可愛がりたい対象であるということが分かった。
  「これからも茶キャラを愛し続けようと思う。」
 
これで何となく土台となる文章が完成しました。あとはこれの繰り返しで、徐々に細分化させていきます。
また、どうしても説明が長くなってしまう場合は「重要なポイントは三点あります。」と言ってから「第一に」「第二に」「第三に」とまとめていくという方法があります。これもあらかじめ続く文章を書きだしておき、付け加えていきます。
 
(例)茶キャラの魅力には有力な点が三つある。
  第一に、どこか田舎臭い土っぽいキャラクターである点。
  第二に、笑顔が眩しい癒し系キャラであることが多い点。
  第三に、親しみやすく、いじられキャラである点。
  これらの点から加味すると、茶キャラの魅力が見えてくる。
 
ここに「さらに」や「そして」を繋げていけば…あら不思議。芯の通った文章が完成しました!
 
 
…以上が、元「字書きを目指していた人A」の文章テクニックです。
少しでも参考になれば幸いです。
 
そして最後に(秋さんの必殺技←)、文章を書く際につまずかない一番の方法として「語彙力を増やす」ことを挙げておきます。
語彙力と言っても、難しい言葉がわかればいいということではなく、言い換える方法をいくつ持つことができるかということです。
例えば「〜だと思う。」
感想文を書くときには必ずといっていいほど登場するフレーズです。なので、何も考えずに感想文を書くとこうなってしまいます。
 
(例)茶キャラは私の中で至高の存在だと思う。
  なぜなら今までにはない「癒し」のキャラだからだと思うためです。
  この「癒し」は、例えば温泉や動物といった精神的な癒しであり、
  傍にいると安心するというタイプのものだと思います。
 
…どんだけ思うんだお前は!という苦情がきそうです;
「思う」というのは、書いている人物の感情であり、断定ではないので、これだけでは説得力に欠けてしまい貧弱な感想文になってしまいます。
では、一体どう直していけばいいのか。そんな時に役に立つのが語彙力です。簡単に言えば、思うの部分を別の言葉に変えてしまうのです。もちろん、言葉を変えたことで中身が変わってはいけません。
言葉を変えて、(例)の思うをなくしてみます。
 
(例)茶キャラは私の中で至高の存在になっています。
  なぜなら今までにはない「癒し」のキャラだからです。
  この「癒し」は、例えば温泉や動物といった精神的な癒しであり、
  傍にいると安心するというタイプなのではないかと感じています。
 
場合によっては、思うのは筆者の心次第なので、思い切って断定にしてしまってもいいと思います。←
ただ、どうしても断定してしまうと続かない場合は「〜だと感じる」「〜ではないでしょうか」と持っていくと、一律「思う」だけではなくなるので、読む人も納得できる文章になります。
特に語尾が「?」になる質問口調だと、読む人がそのことについて考える時間が与えられるので、内容に入り込みやすくなります。これはとてもオススメな大技です。しかしこれは「ところで」と同じで、乱用するとくどくなってしまうのが難点です。
 
他にも言葉を入れ替える方法はあります。
同じものを指していても「緩やかな川の流れ」と「ゆっくりとした水の流れ」だと雰囲気が変わりますね。そういうことです。
こういった表現の豊かさのようなものは簡単に身に付くものではありませんが、街中やWebに溢れている何気ない文章をふと見るだけでも身に付いていくと思います。なぜなら、私は最近まったく活字を読んでいないからです!(キリッ←
 
 
ウルトラ長くなってしまいましたが、私はこれで学校クエスト「毎週2000文字のレポートの提出せよ!」を蹴散らしてきました。
「文章書くの苦手だなぁ…やだなぁ…。」と思っている方も、これだけで結構変わってくるのではないでしょうか?
ここまで「酷い例文でナニコレー!」な文章を読んでくださっているのですから、大丈夫です。いや、本当に。
 
ということで…君も、目指せ字書き!…とまではいかないかもしれませんが、頑張ってください!
 
では。