牛さんの前に、虞美人草の完成報告をば^^

では、前回の続きからです。
 
前回は確か花まで終わったので、今日は茎から書きますよ。

ざくっと薄い緑で形を取ってから…

形取ったやつをもう少し濃くした(水で溶きすぎない)のと、濃いめの緑で陰影を付けていきます。
 
ここまでは序の口。
ここからが問題です。

茎。
これはかなりの難敵なのです!
なぜかというと…

↑この灰色の使い具合!
これは水彩ではちょっと難しい…。
 
だけども!
やる前から諦めてはいけないかしら〜!

グレイオブグレイ&セルリアンブルー!
これで世界を変えてみせるかしら〜♪

まずはグレイオブグレイで灰色重視にして印象を低下させるところから着手。
グレイオブグレイを使うのには理由があり、水の量でかなり明度が変わるのです^^

上は水たっぷりで、下は水控えめ。濃いところは更に水を控えています。どうですか?なかなか凄いですよね^^♪
 
この濃淡をつけた後は、セルリアンブルーの出番です。

濃いめの部分にアクセントをぽちっとな♪
これが意外と効果が大きくてびっくり。まさかここまで上手くいくとは思いませんでした^^
 
 
茎が終わったので、今度は後ろの方の花を描いていきます。

↑これです。

まずはグレイで形を取り…って、見えなかった!
…気を取り直してメインカラーのラベンダーを塗っていきますよ〜!

水たっぷり〜♪
だが…

また見えないし!
 
むむむ…こうなったら水を吸い取って濃くしてやるぅ!
お、近くに良さそうな半紙が♪
とうっ!

ん?ちょっと待って…これは学校の課題に使う半紙だった!
ビーン
だが、この妙なシミが意外な味を出すだろうと期待して、そのまま放置しました。
学校の課題についてはまた後日話したいと思います^^ 
で、

濃くした結果がこれ。なかなか上手くいきました^^
後はここに少しだけ灰色を加えて影を薄くしておきます。
 
 
最後は背景色をさくっと塗っていくのですよ〜。

大量の白の中にカドミウムイエローレモンを少〜しだけ入れます。
ほとんど白じゃないか!ぐらいで丁度良いです。

濃くなりすぎて形に動きのない草には、このレモン水(と名付けました…笑)をさらっと撫でるように塗ります。

塗るというよりは乗せるという感じですね。水浸しでも四隅をマスキングでぎっちりとめてあるのでシワシワにならないのです^^
簡易の水張りということで♪
(いや…でも結構シワシワになっていますよね…汗)
 

これで全て完了!(写真の具合が悪くて全体図が分かりにくいかしら〜!)
…といきたいところですが、あまり色を使わなかった灰色の茎と葉の部分がテンション低めですね。
背景色を塗ったことでさらに低下しているので、ここで花の時に使った色鉛筆軍団を召喚!

灰色と黒とカナグリーン(カナの頭の一番暗い部分に使っている色)を使って書き起こしていきます。

これにより、覇気のなかった茎や葉は…

何と言うことでしょう!(ビフォーアフター大好きかしらー!)
濃い影が作られたことにより、茎や葉全体に生き生きとした息吹が宿ったではありませんか!

濃いところは濃く、薄いところは薄く。
匠の強弱への考えが、冴えない茎・葉を見違えるように美しくしました。

こうして、ビフォーアフター虞美人草も無事に完成いたしました^^♪
果たして子ども達は、虞美人草のポスターを気に入ってくれるでしょうか?(このポスターは、小学校の図書館に飾るのです^^)